うつわやブログ

  • /

December 1, 2008 12:20 AM

店を閉ざす骨董屋さん

数ヶ月前に佐世保にあります2件の骨董店を訪れました。

その店はネットで知り、唐津が多く掲載されていたので、いつか行ってみたいと常々思いながら、なかなか行ける機会が無く、やっと念願が叶いよいものに出会える予感をいっぱいに膨らませて、住所をたよりにその場所には到着したのですが・・・

2件ともお店はなくなっていました。(現在はHPもなくなりました)
愕然とする中、友人の調査により一件のお店の方は店主と連絡がとれ、品物はご自宅の方にあるので見に行ってもよいとの事。

お伺いすると・・・
伝世の絵唐津七寸皿、叩きの水差(甕)、無地の大振り徳利、堀の手の絵唐津大皿などなど拝見させていだいたものの、どれも手が届かぬものばかりで、心潤されなれがらも・・・

20081128kogaratukozara30.jpg

口径 11~12cm 高さ 約4cm
先日の「李朝と唐津」の小皿です

結局、購入するのは無地の小皿となります。

この手の小皿はこれで3枚目となりました。

20081128kogaratukozara31.jpg

骨董店が無くなっていくのは、本当に寂しいものです。
かといって、そんなには買えません・・・

Trackback (0)

Trackback URL: http://www.utuwa-ya.jp/mt/mt-tb.cgi/2798

Comments (12)

こんにちは、初めてメールさせていただきます。
パソコン上ではSandalwoodと申します。

私は骨董、やきものについて勉強、収集を始めたばかりで、全くの初心者なのですが、唐津焼に興味があります。今回、ぜひ教えてただきたいことがありまして、西家庵さんのご紹介で、投稿させていただきました。

それは、骨董市で手に入れた三島唐津の陶片のことです。私のブログでこの陶片を紹介したところ、読者の方から何窯で焼かれたものなのだろうか、いくつかコメントをいただきました。

そこで持っている本で調べてみますと、三島唐津は武雄系の窯で焼かれたものが多いんだとか。うつわやさんのブログで以前紹介された大草野窯のものに似ているようにも思います。
その私のブログ記事というのがこちらです。http://blogs.yahoo.co.jp/castella7811/4353761.html

どうか、このブログをご覧になって、写真からわかる範囲で結構ですので、どういったところでどういった時代に焼かれたものなのか、アドバイスいただけませんでしょうか?
ぶしつけなお願いとは存じますが、よろしくお願いいたします。

一般消費財に限らず、骨董もインターネットでの売買が普通になってしまった
昨今、旧来の骨董商の在り方では商売が難しくなって来ているのでしょうね。
大量の情報が簡単に手に入る現在、趣味の分野が細分化されているのも、
骨董愛好家の数を減らす一因となっているのではないでしょうか。

古陶磁に興味を持ち始めた二十台半ばによく戴いた、「まあ、お若いのに…」が
枕詞の様に付いたお褒めの言葉も聞けなくなって久しくなりました(笑)
その間、同世代でも趣味を共有できる同輩は、決して数多くありませんでしたし、
お若い方々なら殊に稀有な状況なのでは。

今日は新しいお客様がお見えになっているようで、なんとも嬉しい限りです。
いずれの趣味の世界に於きましても、その存続は熱心な新規の愛好家の有無
にかかっております。
年の長けた者は、その育成に貢献し、この有意義な趣味を次世代に遺すことで
受けた恩恵を還元出来るのではないかと、私自身、肝に銘じております。

>骨董店が無くなっていく~かといって、そんなには買えません…
悲しいかな、同意せざるをえません(笑)

某骨董屋さんは、なんかあったら、某とあなたと…には連絡するんで適当に処分してください…なんて言ってますが、なんかありそうな気配もなく(笑)

Sandalwoodさんはじめまして。コメントいただきありがとうございます。
>西家庵さんのご紹介で、投稿させていただきました。
西家庵さんって、いたいなに者か気になる今日この頃です(笑)

ブログ拝見させていただきました。多分、武雄系の三島唐津と思います。
三島が出土された窯は「百間窯、弓野山窯、川古窯の谷下窯、小峠奥窯、大草野窯、小田志山窯、庭木山窯、焼峰窯、天神の森3号窯、窯ノ辻窯、など」
知らない窯も多く、定かな事はわかりませんが、大草野にありそうな感じでしょうか・・・。

唐津で三島が作られるようになったのは・・・
1620年代以降に武雄地区を中心として盛んとなる象嵌(三島唐津)や・・・と古唐津展の図録にありましたので、その頃でしょう。

たいしたことは事はお答えできませんで、申し訳ないです~今後もよりよい蒐集を(唐津はいいですよ・・・)。


西家庵さん、骨董愛好家って、時代の流れ(流行)によっても、変動してるようですね。
古陶に興味をもつ若い方々が、増えるのは嬉しいことです。
(↑自分が凄い年増に感じらてくる・・・)

四月亭さん、もし、わずかでもなにかありそうな気配がありましたら、私もお仲間に入れてください。”適当に処分”。。。よい響きです(笑)

ちゃちゃ ( December 3, 2008 7:13 PM ) Reply

今初心者って、もの凄く羨ましいです。何故かと言うと、一昔前に比べて唐津や李朝の価格が、信じられない程下がっているからです。もし自分が今初心者なら、狂ったように買いまくるかもと、良く骨董屋さんで話しています。20年以上やっていると、今更買えない物が、結構あったりします。(過去に高くで買っていたりするもので…。)

同じ趣味の若い人って、私の周りには全然いません。もう20年以上最年少です。同年代もほとんどいません。とても孤独です。(ちなみに私は40代半ばです…。)


ちゃちゃさん、ネットなどを見ると価格は下がってるようですが、田舎は時間が止まってるようで、ほとんど変動なしです(笑)
佐世保の骨董屋さんも、10年ぐらい前の価格と同じでした。
(この小皿も10年前と同じ価格です)

私の周りにも同年代で古陶磁を買う人はいません。
付き合いのある収集家は還暦を過ぎており、日常生活では骨董の話をする事もなく、私が骨董好きなのも親兄弟でさえ知りませんよ(笑)

孤独を癒してくれるのは骨董だったり・・・(笑)
(嬉しいのは、このブログで若い?方々と出会えました)

絵唐津大皿とな・・・・・・・どんなのだろう(笑)
古物コレクターっちゅうのは変な奴ばかりです。ワシも含め、なんか頑固で独自の価値観を持っていますな|ω-;)

追伸
古物業者も相当なのが揃っています。皆、欲深いす(笑)

うつわやさま,
どうもありがとうございます。大変勉強になりました。
おそらく私の手元にあるのは武雄系の三島唐津なのでしょう。本当に確信を得るために、今後、より様々な唐津を見ていく中で勉強していきたいと思います。
>西家庵様
思い切って質問してみて、よかったです(^^;)ご紹介ありがとうございました。

Buhiさん、大皿の大きさは30cmくらい、椎の峯窯、茅らしき絵、1/3ぐらいを2片で呼継し、割れのキズもあったような・・・。
>古物コレクターっちゅうのは変な奴ばかりです。ワシも含め、なんか頑固で独自の価値観を持っていますな|ω-;)
それが、また面白いところかもしれませんね。私も密かに欲深いかも・・・(笑)

Sandalwoodさん、ご丁寧に、ありがとうございます。
私も学習になっておりますので、なにかありましたらお気軽にコメントお寄せください。

西家庵さんがお知らせくださって、唐津好きは増してるような気配が感じられております~感謝です。

うつわやさん

初めてコメントさせて頂きます。
偶々、古唐津で検索してましたら偶然
貴ブログを見つけ読んでましたら
私にとってはタイムリーな記事だったので
思わず投稿させて頂いた次第です。
趣味で15年くらい前から現代陶芸家の
酒器蒐集をはじめましたが、そのうちに
古いものにも興味を持ち始め
古唐津盃・古高取盃・古上野盃との
出会いを求めてきましたが、ついに

こちらの記事に書かれています
佐世保の元店主のご自宅に今月下旬に
酒杯を拝見しに行く予定なんです。
他にも陶片や名品等をとても買えないですが
拝見だけさせてもらおうと思っているところです。

追伸
4月の高取焼陶器まつりに畑公民館に
伺いました。10月も伺う予定です。


長文失礼致しました。

佐世保の骨董屋さん、懐かしいですね~。これを書いたのが 2008年の12月だから、5年以上前になりますね。
読んでみると、その日のことがつい最近の出来事のように思い出されます。
いまだに古唐津系統の酒器は価格上昇し続けてるようで、入手されるとなると大変そうですけど、陶片をみるのは、そこからいろいろと想像を巡らせる楽しさもありますから、いいですよね。
また陶器まつりに来られたときにでもお聞かせください~

Post a Comment

カテゴリ
最近のブログ記事
アーカイブ

↑